遥かに見える山々の山頂部に入道雲が連なりながら乗っかっている

遠藤やすひろ

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海外自転車旅のススメ

累積標高10,000m~台湾再訪~(その5)

2008/8/11(月)大禹嶺~日月潭

 宿の人によると、ここからの朝日は素晴らしい眺めとのこと。なので日の出の30分前に起きました。

 眠~い、、、でも早起きした甲斐あって、きれいな朝焼け、朝日を見ることができました(^^)

山々の間から見える空が、明るくなりかけている

まだ太陽は上がってきてません。

明るくなりかけの空の雲間からに太陽光が放射状に伸びる

光の筋がきれい~

朝日が昇り空が明るくなっている

雲海も広がってます。ここは山の上。。。

 さて、いよいよ台湾公路最高所である武嶺(3,275m)を目指して出発です。ここからだと、あと400m程の登りです。標高差だけ見ると、あともうちょっと、、、という気がしますが、ここは標高3,000mという高所。勾配も昨日と変わらず厳しいものとなります。

 雨が降ってないだけ昨日よりマシかな~(^^;)

遠くに見える、山の中腹あたりから、頂上への曲がりくねった道が見える

正面の山肌に道路が見えますよね?あそこが武嶺への最後の登りです。ここをしばらく登ってから一旦下ると合歓山荘があり、そこから最後の登りが始まります。

山道にある黄色いガードレールと赤い支柱、そこに自転車を立て掛けて停めている

ん~山の上の方はガスってますね。。。峠の眺望やいかに。。。

 なんとか合歓山荘まで来ると、大学生くらいの若者から声をかけられました。「ごめん~中国語はわからないんだ。。。」と英語で答えると「日本人?」と聞いてきました。「そうだよ」と答えると、一緒に旅行しているらしい仲間をみんな呼び集めて、記念撮影大会になっちゃいました(^^)

折角なので、私のカメラでも撮ってもらいました(^^)

日本人大学生8人との記念写真、後ろに合歓山荘が見える

 ちょこっとだけ話もしましたが、なかなかみんないい子でした。どうやら彼らは、昨日、クルマから坂道に喘ぐ私に大声援をかけていった一団だったみたいです。応援ありがとうございました!!

 あ、そうそう。なんて声をかけられているかわかってきました。たぶん「加油!」(チアヨウ)って言われてるんです。これ「がんばれ!」って意味です。北京オリンピックでも、この単語をよく目に耳にしましたよね~

 ちなみに日本語の「がんばって」も台湾では外来語として使われてたりします。何人もの台湾の人から「がんばって!」って日本語で応援されました。なにかとても不思議な感じですが(^^)

 さて、彼らに見送られて再び出発です。

 見えてるところじゃ、ちょっとは頑張らないとな~と変な見栄を張りながら最後の登りを進みます。

 気合い一発!!!

 、、、って、すぐに限界来ちゃいました(^^;)

 武嶺に近づくとますます霧が濃くなり、なんか前回を彷彿させるシチュエーションに。対向車が来ないときは道幅一杯使って、蛇行して登っていきます。前を見ていても霧でよく見えないし、視覚的にもきつい勾配の道は見たくないので、下を向いて登っていきます。峠はすぐそこ!と思ってないとやってられません(^^;)

 合歓山荘から1.5kmくらいだから、もうちょっとだよなぁと思って先を見ると、霧の中から展望台が現れました!

 またまた、前回と一緒だ。。。

 なんとか登りきりました~武嶺3,275m!!

 今回は晴れるか!と期待して登ってきたけど、結局、霧に包まれてます。

霧のなかに「武嶺」と書かれた案内板、その足下に自転車を停めている

 ここが晴れるまで何度でも来い!ってことなのかなぁ。。。でも、前回は写真すら撮れなかったからこれでも大満足です(^^)

近くにいたご夫婦が写真を撮ってくれました。

「武嶺」の案内板の前での記念写真

しかし、ここはやっぱり観光地なんだよね~次から次へとひっきりなしにクルマが登ってきます。

「武嶺」と彫られている石作りの表示板、中国風の瓦屋根がついている。その前では観光客が記念撮影をしている

「はじめての海外自転車旅 台湾(その4)」でも書きましたが、ここは絶対に交通規制すべきです。峠まではシャトルバスで対応できそうな気がします。どうしても東海岸側へ抜けたい場合はクルマの代行サービスなどで対応できるのではないかなぁ。乗鞍みたいに規制できれば、素晴らしいサイクリングコースになるんだけどなぁ、、、

 さて、峠で小休止したら、今度は3,275mからのダウンヒルです。上にジャケット(といってもレインウエア)を着込み、グローブも指の出ないタイプに変えて下ります。今は夏休みだからなのか、武嶺へ登ってくる自転車をたくさん見かけました。荷物はほとんど付けていないので、自転車旅というよりヒルクライムを楽しんでいる感じです。MTBとロードバイクが半々くらいの割合。

みんなきつそう~~~ って、自分もそう見えるんでしょうね(^^;)

 傍目に見ると「よくやるなぁ。。。」って思います。バイクを押して歩いている人も結構います。そりゃきついからねぇ。でも、みんな空荷なんだから、もうちょっと頑張ってよ~(^^)

 前回の太魯閣まではえらい下った気がしましたが、今回は割りとあっさり霧社に到着。霧社では今回もお墓参り。(参考までに前回の旅日記はこちら

抗日蜂起事件の記念碑

 やっぱり夏休みということもあって家族連れが多いです。モーナルダオの像の前で同じポーズをつけて写真を撮る子供たち。その横で抗日蜂起事件の説明を読むお父さん。

モーナルダオの銅像、足下の石盤に「抗日英雄莫那魯道」と刻まれている

原住民5人の人物と犬の銅像、「霧社原住民抗日群像」と刻まれている

 そういえば、よしこさんにも抗日蜂起事件(霧社事件)のこと聞きたかったな。。。まだ、物心つく前のことだから難しいかな?

 霧社は標高約1,000m。陽が出ると暑いですが、風が吹くと心地よいです。さらに600m下って埔里に着きました。さすがにここまで来ると暑さを感じます。埔里は久しぶりの大きな町です。なので自転車用のフラッシングライトを売っていそうな自転車屋を探しながら走りました。

 埔里市街も終わり「あ~結局無かったかぁ。。。」と思っていたところで自転車屋を発見!お店の中に入ってみると、有りました有りました!

 レンズはクリア(透明)なんだけど、青と赤のLEDが入っていて、いろいろなパターンで点滅するので結構派手な感じです。でもこれで一安心です(^^)

、、、って書いていて気付いたのですが、青と赤って台湾のNational Color仕様なのか、このLEDライト。

 さて、埔里からは進路を南にとって日月潭を目指します。日月潭は台湾有数の観光地とのこと。宿もたくさんあるだろうから本日の宿泊地に決定です。埔里からは多少は登るんだろうなぁ、なんて暢気に考えていたらなんだかんだで400mほど登らされました。。。

 日月潭についてガイドブックを見ると「山上湖」って書いてありました、、、そりゃ登よね(^^;)

 ま、でも特に問題なく日月潭に到着。まだ少し時間があったのでちょっと観光。文武廟に行ってみました。

文武廟の龍のレリーフ

文武廟の橙色の屋根ごしに湖を望む

 ブラブラしていたら、ちょっと天気が怪しくなってきたので宿探しを始めました。すると通り沿いに素泊まりで1,000元の宿があったのでそこに即決。

 ひととおりやることやってから(シャワー&洗濯)コンビニでビール買ってお疲れ様~!

 観光地なだけあって、まわりに食事のできるところがたくさんあります。なので、夕食は外に出て食べようと思っていたのですが、、、ビール飲み過ぎで、結局そのまま就寝となりました(^^;)

 明日は休養日。東埔温泉でのんびりする予定です(^^)

走行距離:81.4km
累積標高:915m(ここまで 6,260m)
消費カロリー:2,695kcal