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【宿曜占星術】
"壊"の過ごし方をおしえてください!
"壊の年"、"壊の月"、"壊の日"はどう過ごせばいいの?

A++で「九星気学月運 嬉曜軒出張版」や「風水予報」を連載中。また国際中医薬膳師の資格もお持ちで「食養生〜わたしたちのイマドキごはん〜」の執筆もいただいていた梵 恵(そよぎ めぐみ)先生に、占いや薬膳をはじめとした日々の疑問などを伺う連載です。

あつきあつき「梵先生、こんにちは」

梵梵「こんにちは」

あつき「本を読んだりしてもイマイチ解らないことの多い、占いや食など、色々なことをこれから教えていただきたいと、思っています。よろしくお願いします。先生、宿曜占星術での"壊の年"や"壊の月""壊の日"のことを、不吉で辛いことが起きる時期…と思っている方が多いようですが、本来はどのような時期なのでしょうか?」

梵「まず。ご質問の壊の年についてですが、これは普段の年に比べ、イライラしやすくなったり、イライラの原因になる出来事が増える、ということを意味しています。例えるなら『イライラ度合い』や『イライラ事案』が『平年の2割増し』…といったところでしょうか」

梵「次に壊の月ですが、年の運気よりも少し強めに、望まない事柄が頻発し、反対や反論を呼び込むような流れが起きやすくなるので、一層イライラムカムカが強まります。更に壊が日運で回ってくると、『こんなはずじゃなかった、どうしてこうなるの、勘弁してくださいよ』といった感じで、様々な事柄が自分の気持ちを揺さぶる力が、断然強くなります。」

梵「この結果、壊の年・壊の月・壊の日というのは、基本的なイライラの上に、現実的に嫌なこともたくさん起きやすく、気持ちの上でも投げやりになって、怒り心頭に発しやすくなるわけです。」

あつき「それは、どの宿の人も同じですか?壊の運気に強い宿、弱い宿などはあるんでしょうか?」

梵「壊の運気に対する耐性の強い宿、弱い宿はあります。宿は3つずつで1つのグループを形成しますが、その中で壊の月運がめぐってこないグループがあるんですね。宿で言えば、畢宿、軫宿、女宿がそうですが、特にこの3つの宿については壊の運気に対する耐性が高いです。」

あつき「なるほど!じゃあ、壊の運気に弱い宿は?」

梵「どの宿でも、受けるダメージはそれぞれにあるのですが、特に昴宿、翼宿、斗宿のグループ、また觜宿、角宿、虚宿のグループは壊の運気で弱ってしまいがちです。その間にある畢宿・軫宿・女宿にエネルギーを持っていかれているかのようで、不思議な関係ですね」

あつき「他のグループは、(壊に関して)比較的同じ運気でしょうか」

梵「壊の時には、言動が粗暴になりやすい、発想がネガティブになりやすいという特徴があります。その際、元々毒舌を持っている井宿、底宿、室宿や、星宿、尾宿、婁宿などは、毒舌をこじらせて失敗する傾向が強まります。頑固な参宿、亢宿、危宿については、頑固をこじらせて聞く耳を持たなくなり、優柔不断な鬼宿、房宿、壁宿は決断ができなくなって苦悶が深まりますね。柳宿、心宿、奎宿は、一途で熱心な面が悪く出やすく、人を激しくけなしたり、凄まじい執着を見せたりします。また 張宿、箕宿、胃宿は、ガキ大将的な面が強まるとイジメっ子みたいになったり。普段隠している不安感が強まると依存的になります。各々の宿の欠点や弱点が出てきやすくなるので、運気としては同じくらいのダメージでも、表れ方は変わってきます」

あつき「壊の日だからって、仕事や学校もあるし、家族とも会うし、動かない訳にはいかないですよね。
先生は壊の年、壊の月、壊の日、全て揃う日は、どのように過ごしていますか?」

梵「全てが揃う日は、実はとても大事な日です。ですので、私自身は"清水の舞台から飛び降りる"くらい勇気が必要なことを、この日にやることにしています。ここまでは"壊の運気に壊されるとどうなるか"を説明してきましたよね。でも、壊の運気の一番の役割は、"私たちが様々なものを壊して、進むためのエネルギー"である点にあります」

梵「実は壊の運気でイライラギスギスするような事柄は、私たちが克服すべき弱点と直結していることが、とても多いのです。そして、壊の運気でうまくいかないことは"そろそろ別のやり方を模索しないと、先に進めないよ"という合図でもあります。私たちは人間なので、感情に左右されるのは仕方ないにしても、何事にも腹を立てて終わりでは、人として成長できません」

梵「徹底的に壊れる運気が回って来る時は、徹底的な自分改革の時だ!と切り替えて、型破りなことを様々に試すのに、とても向いている、と考えるわけです」

あつき「"壊の運気"を怖がらずに、逆に利用して過ごすことが大切なんですね」

梵「仰る通りです。怖い、嫌だ、逃げたいといった後ろ向きの気持ちは、壊のエネルギーを悪い方に作用させてしまいやすいので、やってやるぜ、打開するぜ、なんぼのもんじゃ!と割り切って利用すれば、またとないチャンスタイムに変えることができます」

あつき「でも、うまくいかなかったことを、別のやり方を始めるのは、"壊の月"や"過去の週"が過ぎてからが良いのでしょうか?"壊の年"は長いから、過ぎるのを待っていられないけど・・・」

梵「流れの早い今の時代だと、新しいやり方を始めるのにタイミングを待つのは難しいですよね。壊のエネルギーは、昔から自分が持っている悪いクセや、一つに縛られやすい考え方のパターンを打ち壊して次に進むにはピッタリなので、壊の月だからおとなしく、壊の日だから何もしない、というのは、むしろもったいないかもしれませんね」

あつき「じゃあ、新しいことを始めても大丈夫なんですね?とは言え、恋愛している人は、告白は止めておいた方がいいかしら?」

梵「自分を改革する意識で、新しいことを始めるには向いています。ただ、気持ちが揺れやすい分、対人関係には使いづらい運気です。恋愛での告白は、あまりお勧めできません。同じく、仕事上で新しいやり方を試すのはよくても、上司に物申すのは止めておいた方がよいでしょう」

あつき「自分自身についてはうまく使えても、対人には向かないってことですかね?」

梵「はい、壊の日は特にそうですね。壊の月であれば、壊の日や衰の日と重ならないタイミングで、人との関わりを変化させるのに使うこともできます」

あつき「"壊"の影響は、年、月、日の順番で強まるってことですね。勿論、それは他の運気も同じでしょうけど」

梵「その通りです。イメージとしては、その日の『運気』を100とするなら『年の運気』からの影響が20%、『月の運気』が30%、『日の運気』からの影響が50%で、決まっていく感じです」

あつき「じゃあ、それが3つ重なる"壊の年、壊の月、壊の日"は、どうしたらいいんでしょうか?家でじっとしていたい気分ですが(笑)」

梵「そうですね、この日は気持ちの荒れ方もひどくなりますし、下手をすると全てが嫌になって自暴自棄にもなりやすいので、特に体力が落ちているような時は、普段通りの生活ができれば、それに越したことはないかもしれません。けれど、"こういう日に限って"と思えるような事柄が起きた時は、その問題に真面目に向き合い、乗り越えることが人生の課題であると覚悟してください。ちょっと怖く思えるかもしれませんが、これを乗り越えると大人への階段を一歩上れるんだ、もっと楽しく過ごせるようになるんだと思って、目先のことに惑わされず、もっと先を見られる自分になるために頑張ろう、みたいな感じです。それは、鬼怒川のライン下りの最中に"写真を撮るので笑顔になってください"と言われるのと同じくらい、難しく感じるかもしれませんが、思いきりよく、良い方向に開き直る訓練だと思って(笑)」

あつき「"壊"の運気ともう一つ怖く感じる"過去の週"は、どう過ごせばいいですか?」

梵「"過去の週"は、過去に抱えていた問題に改めて悩まされたり、子どもの頃から抱えている心の闇が出てきたりしやすいですが、この期間に浮上する問題は"もう過去のことだから乗り越えないとね"という運命・運気からの助力で"問題に気づかされている"ことがほとんど。過去を過去と割り切り、それでは現在をどう生きようか、そんな風に意識を転換していけると、過去の週は現在の週と大して変わらず過ごせるようになっていきます」

あつき「"過去の週"で気づかされた問題を次からの"未来の週"や"現在の週"で解決したり活かしていくというようなことでしょうか」

梵「そうなんです、時間は必ず進んで、私たちを"過去の週"から"未来の週"や"現在の週"へと運んでくれますよね。良いこともそうですが、悪いことは尚更"これが一生続くわけではないから"と気楽に構えて、冷静な部分を残しておけるとグンと楽に成長へと向かえますよ」

あつき「わかりました!"壊"の運気を怖がらずに、活用して過ごそうと思います。また次回教えてください」

梵「よく良い運気、悪い運気と言いますが、どちらの運気も必要があって存在しています。一喜一憂するのも時にはよいですが、どう乗りこなそうか、どう使いこなそうかを考え、積極的に利用しなくちゃ!と明るく向き合うのが一番。そんな気分じゃないな、と思える時も、八つ当たりをしないだけで十分、成長の証になります。どうぞ、少しでも楽しく日々をお過ごしくださいね」

あつき「ありがとうございました」

まとめ
壊の運気に対する耐性が高い
畢宿、軫宿、女宿

壊の運気で弱ってしまいがち
昴宿、翼宿、斗宿
觜宿、角宿、虚宿

毒舌をこじらせて失敗する傾向が強まる
井宿、底宿、室宿
星宿、尾宿、婁宿

頑固をこじらせて聞く耳を持たなくなりやすい
参宿、亢宿、危宿

決断ができなくなって苦悶しやすい
鬼宿、房宿、壁宿

人をはげしくけなしたり、執着しやすい
柳宿、心宿、奎宿

普段隠している不安感が強まって依存的になりやすい
張宿、箕宿、胃宿