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【見えない世界の話】見えるお正月準備の、見えない理由

あつきあつき「先生!ちゃんと郵送大祓、申し込みしましたよ~」

梵「見えない年末大掃除、準備万端ですね」

あつき「はい、大掃除の方はまだまだですが、年明け直前にはスペースを作ってみせます」

梵「よい心がけですね~。心が動けば、気が動きます。それだけでも、もう間に合わないからいいや、と諦めるより断然いいことです。そこまで行ったら、次はお正月準備もしちゃいましょう。物理的に大掃除が終わってなくても、できるので大丈夫です」

あつき「はい、どうせなら一気に終えてしまいたいので、引き続きよろしくお願いします!」

梵「まず新年の仕組みですが、年が明けると歳神が交代して、日の出の頃に各々の家にお年玉=歳魂を届けていただけます。昔は、これをいただく時に全員が一斉に歳を取るとされ、これを「数え年」と言っていました。今でも、神社のお祓いなどでは数え年を問われることがありますね」

あつき「そう言えば、そんな説明が大祓のヒトガタにもあった気がします。よくわからなくて、今の年齢書いちゃったかも…」

梵「大丈夫ですよ、間違えたら効果がない、ということはないですから。そして現在、お年玉は生命力の贈り物としてだけではなく、私たちのありとあらゆる活動の源になるエネルギーとして届けられています」

梵「これを届けていただくための目印が「松飾り」「輪飾り」「門松」などの玄関のお正月飾りです。神様は、これらのある場所を「準備ができている家の入口」とみなして入って来てくださるのです」

梵「その神様をもてなすのが「鏡餅」。神棚のある家では、榊やお水、塩などもお供えして「ようこそいらっしゃいました」の気持ちを表します。入ってきた神様は、歓迎の気を受け取って、代わりに、物理的にもエネルギー的にも清められた空っぽの場所にお年玉を置いていってくれるのです」

あつき「なんだかサンタクロースの話を聞いてるような気がしてきました」

梵「似てますよね。煙突を目印に来訪して、そっとプレゼントを置いていってくれる。違うのは、必ずしも眠っていなくてはいけない、という縛りがないことくらい」

梵「サンタクロースには靴下の用意と「やることはちゃんとやります、いい子にします」の決意が必要なように、歳神様にも古来、適切な準備が必要なわけなんですね。歳神様をもてなした鏡餅をいただく「鏡開き」は、神棚のお供物をいただく「直会(なおらい)」と同じ意味があり、神様の力を分けていただき、一年の福運を増やす神聖な儀式でもあるのです」

あつき「えー!もったいないから残さないで食べる、なんていう理由だけではないんですね」

梵「ですね。他にも、11日の鏡開き(地域によって15日、または20日の場合あり)よりも前に食べる7日の七草がゆも、疲れた胃腸を休める実務的な意味だけでなく「人日の節句」と言って、人間を大切にすべき日だから人を労わる儀式として粥を食べる、なんていう意味合いもあります」

梵「おせち料理も、主婦を休ませるだけでなく、神様をもてなす料理としての意味合いがあるのも、日本人と神様のつながりの深さを表すところですよね」

あつき「何気なくやっていることが、みんな神様にまつわってるなんて、日本は神様好きなんですね~」

梵「八百万(やおよろず)の神様がいるから、何事にも「有り難い」と感じられる。日本の「ありがとう」の気持ちは、その辺りから生まれているものですしね」

梵「ちなみに、御守りやお札などをお返しするには、お正月飾りを神社に持って行く時に一緒に持っていくといいですよ」

あつき「いただいた神社仏閣に持って行かなくていいんですか?」

梵「それができれば、それに越したことはありませんが、現実問題として難しいですよね。いわゆるお焚き上げの一環として、御守りなどを入れたら、お飾りを納める時よりも多めにお賽銭を入れてお願いしておく、で大丈夫です」

あつき「どうしたらいいか、わからずに溜まっている御守りがあった気がするので、今回のお正月に是非お返ししたいと思います!」

梵「是非。また、急に現実的な話になりますが、この時期の間違った食養生として、生姜を大量に食べるというものがあります。生姜は邪気を飛ばす力は強いですが、体を温める力は持続しないので、食べるならにんにくと一緒に、あまり過剰摂取しないことが大切です」

あつき「そうなんですか!ジンジャーティーみたいなのはどうですか?」

梵「乾いている生姜は大丈夫です。温める力も相当強いので。生の生姜は、大量に摂ると感冒にかかりやすくなるんですよ。過ぎたるは及ばざるが如し、ってヤツです」

梵「心身共に充実させて新年を迎えるためにも、様々な準備、気にかけていけるといいですね」

あつき「はい、できるところからやってみます」

まとめ

  • 玄関飾りは神様を誘う目安、鏡餅と御節は神様に捧げる食事。できるだけ用意しよう。
  • お返ししたい御守りやお札は、玄関飾りなどをお返しする際に一緒に。
  • お正月、七草がゆ、鏡開きなど、八百万の神様とゆるくつながる大切な行事。できるだけ参加しよう。